ワンポイント

ワンポイントでは、3Gシールドや3GIM、PHSシールドなどを活用する上での技術ヒントを掲載していきます。皆様からのアイデアなども募集していきますので、よろしくご支援のほどお願い申し上げます。

堅牢(けんろう)な実用システムを作るポイント

3G通信モジュールを使ったシステムを実用的で堅牢なものにするためのポイントをいくつか紹介しましょう。
・1)設置場所での安定した環境構築
(悪環境:高温や低温・多湿などを避ける。密閉したケースなど用意)
・2)電源電圧の安定保持
(太陽光発電などは不安定になりがち、一回り大きい太陽光発電などを用意)
・3)自動リセット(再立上げ)の仕組み取り入れ
(ソフトウェアリセット:RESETにLOWをある一定時間流す、およびハードウェアリセット:電源を入れ直すなどの工夫必要)
・4)クラウド(サーバ)での監視の仕組み取り入れ
(3Gからデータがアップされてきているかを常時確認し、異常状況を知らせる仕組み取り入れ)

3Gシールドのシステム構築について

・Arduino側でのスケッチ(プログラム)は、メモリ制限や処理速度が遅いといった問題があります。これらを解消するひとつに、Arduino+3Gシールドの端末側では、単にセンサ値などをサーバに送るなどにし、複雑な処理などはサーバ側で行うようにしてください。このことで、Arduino+3Gシールド側のデバッグも簡単になり、しかも不具合の発生も極力少なくすることができるようになります。

Arduino側のメモリー不足問題について

・ArduinoUNOなどでは、すぐにメモリー不足の問題が起きることがあります。このような場合には、Arduino MEGAやDUEなどをご利用されることをお薦めいたします。ただ、スケッチの一部に変更が必要となりますので、ご注意いください。プログラムは、「ダウンロード」サイトの「ライブラリ」にあります。また、この場合には、通信速度を57600ボーに変更する必要があります。

通信速度の高速化について

・ArduinoUNOなどでは、ソフトウェアシリアル通信を使っています。それによって通信モジュールとの通信は、4800や9600ボーで行っています。Arduino MEGAやDUEだと、ハードウェアシリアル通信での57600ボーなどが利用できます。ただ、スケッチや配線で一部変更が必要となりますので、ご注意いください。プログラムは、「ダウンロード」サイトの「ライブラリ」の中のMega/Due用のものをご利用ください。また変更すべき点は、「使い方」サイトの中の「UNO/Pro以外のArduinoで3Gシールドを使う方法について」をご参考ください。通信速度の高速化に伴う手順は、「サポート」サイトに掲載しています。

日本語処理について

・Arduino+3Gシールド側での日本語処理は、大変難しく、またスケッチなど作成するには、時間の無駄だと考えます。実際に、日本語が必要となるのは、サーバ側のデータ制御などを行う端末(PC、タブレット、スマホなど)となりますが、このサーバ側のプログラムにおいて日本語処理を施すことが、簡単となります。

メール送受信について

・Arduino+3Gシールド側から、メールサーバに直接アクセスする方法と、一旦、Webサーバ側を介して、メールサーバにアクセス方法があります。前者だと、日本語処理が難しく、またスケッチもArduinoに組み込んだままとなることで、応用・展開が難しくなります。後者だと、Arduino側のスケッチは、簡単に済み、サーバ側でいろいろと変更・拡張がやりやすくなります。




  • 最終更新:2015-08-10 09:14:14

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